データ分析プラットフォーム「Aixon(アイソン)」を展開するAppier Japan株式会社。セールスディレクターの木村近義氏は、先行型MAツール「AIQUA(アイコア)」による最先端の顧客エンゲージメント強化方法を紹介しました。
アジア20億デバイス、7億UUのデータをAIで分析
美容室に行こうとしてウェブ検索するとき、ユーザーは何を基準に行きたい美容室を選択するのか。木村氏はそんな問いかけからトークを開始した。この場合、若い女性向け、男性シニア向け、よりカジュアルな男性向けといったように、自分の年齢やスタイルに合わせて美容室を選択するのが一般的だろう。
このようにウェブ上で、ターゲットに合わせた広告展開の支援をするのがAppierだ。アジア12カ国14拠点でビジネスを展開する同社は、アジア20億デバイス、7億UUのカバレッジ(国内は8400万UU)を持ち、そのデータをAIで分析しながら、顧客エンゲージメント強化を実現するツールを提供する。
例えば、サイトへの誘導の際にプッシュ通知を行い、そこで割引クーポンを発行するといったことができます。また、デバイスをまたいでプッシュを行うことでオンサイトでなくても顧客のエンゲージメント強化を行ったり、リターゲティング広告を使わずに自社チャネルで顧客とのコミュニケーションを図ったりすることができます(木村氏)
クロスデバイスでもユーザーへシームレスなアプローチが可能
こうした仕組みを提供するツールがAIQUA(アイコア)だ。AIQUAは、カスタマーエンゲージメントプラットフォームだ。データサイエンスプラットフォームであるAIXON(アイソン)と連携して利用することでウェブ/アプリのコンテンツのパーソナライズ、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、メッセージングアプリ、eメール、SMSなど、クロスチャネルで顧客とのコミュニケーションが可能だ。
ユーザーが複数のデバイスを利用するとデータの断片化が起こります。これに対しAIQUAではクロスデバイス環境の中でもユーザーを特定し、シームレスな顧客エンゲージメント強化を実現します。また、我々が持つ分析データをフル活用し、サイト内だけでなくサイト外におけるユーザーの関心のマッピングを行います。これにより、新規顧客にお得意様のように対応したり、既存顧客に最適なタイミングで対応できるようになります(木村氏)
配信メッセージについても、ユーザー行動に基づいたパーソナライズや、カルーセルや動画、GIFなどのよるフレキシブルなクリエイティブ作成、自動A/Bテストの実施といった機能を持つ。
木村氏は「リッチなクリエイティブが作成できるので、顧客への訴求という点では、テキストのみのプッシュよりも数百倍の効果を発揮することも少なくありません」と、高性能AIが実現するカスタマーエンゲージメントプラットフォームの効果を強調した。